管理人冬灯による日記です。
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よくわからないネタがでてきたのでメモっておく。
学園ものでもしかしたらあっち系なネタになっちゃうかもしれない。
しかも元はパロで考えてたやつで漫画にしたのを文字化しただけだからな。
ほんと何してるんだろうな。
疲れた。
レポートに手を出さなきゃ…うん。
学園ものでもしかしたらあっち系なネタになっちゃうかもしれない。
しかも元はパロで考えてたやつで漫画にしたのを文字化しただけだからな。
ほんと何してるんだろうな。
疲れた。
レポートに手を出さなきゃ…うん。
昨日のバイトがやたらハードだったこと。
そのあとさすがにこのままじゃヤバイからってわけわからない数学の宿題をやったこと。
それから、この春のゆらゆらした気候。
そりゃ眠くなるのは当然で、
けど授業中寝てようものなら隣席から消しゴムが飛んでくる。
そんなわけでダチとのんびり弁当を食った後、オレの足はまっすぐ保健室に向かったのだった。
保険医がいつもいないことは知ってる。
どうせ職員室か学食だ。
案の定扉のプレートには「職員室」の札がかかってる。
全く、急患でも出たらどうする気だあの眼鏡。
まぁそんなこと関係ないしいない方が何かと好都合だし。
ガチャリと扉を開く。
3つあるベッドのうち、真ん中の一つだけカーテンが閉まってる。
誰か寝てるんだろなと大して気にも留めず、
一番手前のベッドに潜り込んでカーテンを閉めた。
ケホケホ…
「…ん?…」
音がして目が覚めた。
ケホコホ…ケホッ
隣のベッドから、らしい。
やたら咳き込んでいるようだ。風邪か花粉症か。
まぁオレに関係ないし、そう思って寝返りをうつ。
背中から聞こえてくる咳の音が止まない。
むしろどんどん酷くなっていく。
「ゲホゴホッ…ゴフッカハッ」
「!?」
何か―何だかすごく嫌な感じがした。
思わず起き上がりカーテンに手をかける。
「おっおい…どうした?大丈夫か?」
返事はなく、ただ咳き込む音のみ。
時折聞こえる呼吸は細く苦しげで。
「~ああもうっ開けるぞ!いいな!?」
思い切って境界になっていたカーテンを開いた。
まず目に飛び込んだ色は、赤。
ポタポタと、口元を押さえる白い掌から零れては白い布団に染みを作っていく。
顔に掛ってる長い金髪のせいで表情はよくわからない。
ただ、こちらを見上げる血と同じ赤い眼がその間から覗いていた。
硬直したオレを現実に引き戻したのは、やはりこいつの咳込む音だった。
「おっ…おい、どうした!?ちょっと待ってろ今センコー呼んでくるからっ」
ちくしょう何でこんな時にいねーんだよあの眼鏡!
心の中で悪態を付きながら踵を返す。
「―待って、」
ぐい、とシャツを思いっきり引っ張られる。
「っうわ!?」
それでバランスを崩し思いっきり尻もちをついた。
ベッドの角に頭までぶつける。痛い。
「ったー…何しやがんだよ!!」
「…先生…呼ば…ない、で…」
息切れをしながらそいつは言う。
白い整った顔が見えた。
けど今は真っ青で、綺麗というよりよくわからない恐怖心が湧いた。
「迷惑…かけたく、ない、から…」
だがその台詞にイラっときた。
「ふざけんな!オレが今迷惑被ってるんだっつーの!!」
「えと、ごめん…」
「つか放せ!」
「やだ…先生呼ばないで…僕は大丈夫だから」
「どこがだ!!咳き込んで血吐いて大丈夫なやつがいるか!!」
「いつものこと…だから…すぐ、治まる…」
「あのなぁ…っ」
イライラする。ムカムカする。
咳き込み続けながら、でも一向に掴んだシャツを放そうとしない。
顔に似合わずかなり頑固のようだ。
「…ちっ」
立ち上がりそいつがいるベッドの端に腰掛ける。
「先生は…」
「うるせぇな、面倒だから呼ばねーよ」
「ありがと…ゴホッケホケホッ」
「…」
こいつが呼ぶなって言ってるんだから、何もすることはない。
さっきのようにさっさと居眠りするのもありだ。
疲れてるし、眠いし。
…けど…このままほっとくのも、なんか…
―とん、とその背に触れる。
「…?何…?」
「さぁ、わかんねぇ」
やたら小さい背中をさすってみる。
「なんか、だいぶ前ダチが咳き込んだとき、こうしてると落ち着く、って言われたから…」
やってみたは良いけど、やたらこっぱずかしくなってこっちが落ち着かない。
「あっあのな、嫌なら嫌だってちゃんと言えよ!?オレだって別にやりたくてやってるわけじゃねーんだから…」
「…いいよ、」
コホ、と小さな咳。
「なんか、ちょっと落ち着く感じがするから…」
「…あ、そう……」
それから互いに口を利かず、顔も合わせず。
オレはこいつの背をさすり、こいつは咳と戦っていた。
昼休みも終わり、大分咳も落ち着き保険医も戻ってきたのでオレはさっさと教室に戻った。
結局昼寝もできなかった。
次の時間は英語。完全に寝そうな気がする。
「ちょっと、寝るんじゃないわよ」
隣のうるさいやつが小突いてくる。
「うっせーな、構うなよ」
「構うわよ。授業の邪魔になったら迷惑だしそもそも授業は寝るもんじゃないでしょ」
「うるせー」
「あんたね…て、ちょっと…」
「あ?」
「…血付いてる…」
聞こえたのか、ざわ、とクラスメイトが反応する。
「ちょっと!あんたまさかまたよくわかんないケンカしてたんじゃないでしょうね!?」
「してねぇよ!」
「じゃあ何よその血!」
「うっせーな、これは…ちょっとぶつけただけだ!」
「はぁ!?どこよ見せなさいよ!」
「うわっシャツ捲るなやめろっ」
「皆ー何騒いでるのー?授業始まるわよ~」
先生が入ってきてもぎゃあぎゃあと言い争いは続き、結局怒られた。
昼寝もできず、疲れも溜まったまま、
変な奴には気苦労掛けられるし
クラスメイトには変な疑い掛けられるし。
なんなんだ、今日は厄日か?
それもこれもすべて保健室のあいつなせいが気がする。
今度あったら文句付けてやる。
けれど、もう一生会いたくない気もする。
ああもう考えるのも面倒だ。
とりあえず今重要なのは、いかに隣席の監視を無視して睡眠を確保するかだ。
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